■人事評価制度
人事評価制度についてはほぼ機能して無いに等しい。一律に課題を与え、どの程度クリアできているか4段階で評価する制度がベースだか、結局の評価は営業実績が基準の実力主義。そして、営業実績は配属される支店や上司の采配により大きく左右される。大型支店にいれば、営業力がなくてもそれなりに稼げるが、地方の支店は、契約に繋がる案件や顧客を回してもらう為に、上司や先輩に対しての社内営業に力を入れなければならない。ゴマすりをしつつ、人を蹴落としてでも、自分を守るくらいの図太さがないと潰される会社。
■OJTは手薄
上司は、上に行けば行くほど冷たい人が多い印象。それもそのはずで、部下や同僚の話を聞いていたのでは、いつまでたっても自分の仕事が終わらないから。部下のトラブルに手を出していては自分の仕事がおわらないので、新人教育はかなり手薄になる。
■モチベーションは金
ノルマを達成して成績が良ければボーナス・年収に反映されるが、それ以外のモチベーションはない。金のために頑張る会社であり、お金のために仕事をしているのが普通。やりがいとか社会貢献とかで洗脳するような会社に比べたら、この会社は割り切った気持ちで働くことができるとも言える。
■宅建補助
宅建を取得して大きな企業での経験値を上げたいなら、大東建託は良い選択になるだろう。宅建を所得すれば手当として年間30万円を分割で2回もらえる。ずっと不動産業界で仕事をするつもりはなく、他のスキルなども含めてキャリアアップしていきたいのなら、他の環境の方がよいかもしれない。
■事務部門の評価制度
事務部門に対しても、目標設定と達成度合いなどで6段階の評価が行われている。社歴・年齢・性別は関係なく、それぞれの職位の中での相対評価が行われるので自分がどの位置にいるのか把握しやすい。給与や賞与は、営業と比べると少ないが、他社の事務部門に比べれば、額も上がり方も申し分ない待遇。
■飛び込み営業と精神力
基本的に飛び込み営業にて新規開拓していく営業スタイルだが、ほぼ断られる。苦情も言われる。外回りは一人で営業していくため、断り続けられると徐々に自信や気持ちが下がるケースも多い。そこで、どれだけ自分を鼓舞出来るかがとても重要。この業界では、成果確率が1000件飛び込んで1件契約が取れる程度、と言われるが、決して過言ではなく、もっと低いケースもある。これだけ大変な営業なので、続ける上で精神力・忍耐力は自然についてくる。
■2年でベテラン
人の入れ替わりが非常に多いため、2年在籍することができたらベテラン。若年の内に打たれ強さや根性、365日働き続けるマインドを学ぶ事ができる。ただし、管理職に一般社員を成長させる能力はなく、とにかく、罵声を浴びせ携帯電話のGPS情報で管理するだけ。
■入社研修
入社して3ヶ月は研修の連続なので、礼儀から言葉使いまでサラリーマンの基本を徹底的に叩き込まれる。地主や富裕層が主な客層なので、そういった層に気に入ってもらえる営業を教えてもらえる。それ以外も最初は覚えることが山積みになるので、入社数年間の成長は凄まじい。それについていけなければ、自己退職となるが。
■営業のキャリア
営業採用されると、入社と同時に土地活用に必要な知識の研修が約一年に渡って実施され、土地運用、相続税や建築に関する基礎的な知識を身に着ける機会がある。研修後は周りの社員に聞いたりしても、皆必死に仕事をしていて教えてくれないので、自分自身で調べて知識にしていく必要がある。駐車場や空き地、畑などを見ると、この土地なら1棟何戸くらいのが入るだろうと想像するようになり、頭の中はアパートマンションのことに染まっていく。
■設計のキャリア
設計は資格取得に力を入れており、最低でも2級建築士の取得は必須。扱う物件の数、規模が大きさなど、どの項目が出来ているか、出来ていないかの把握ができる各個人のレベルに合わせた実習や学習の「育成プログラム」も用意されている。建物の細かい内容までは業務として扱いは少ないが、建物の外構、配置の検討、設計レベルの検討、役所打ち合わせと幅広く実務が出来るため、基礎を把握できた上で今後のキャリアアップが目指せる。