大東建託の年収制度

年収1000万円の新入社員も

大東建託の給与システムは基本給はが低く設定され、各種手当と歩合給の割合が大きく構成されており、成果を出せば支給額は大きな金額となる仕組み。成果に対する報酬額は大きく、契約を年に2筆以上取ることができれば、新入社員でも年収1000万は超える。逆に、契約が半年取れなければ基本給が下がる。1年間取れなければ更に下がり、たとえ40代、50代の社員であったとしても大卒の初任給すら遥かに下回る給与額になっていく。そうなると基本的に会社を辞めざるを得なくなり、残るのは稼げる社員だけとなる。社員の平均年収が800万円を軽く超えるカラクリがここにある。その他、様々な名目のキャンペーン(特別歩合等)が出てくるが、それらを全て取っていければ収入は青天井。会社のキャンペーン取得でハワイ旅行に行くこともできる。お金を稼ぐ事だけを考えるのであれば、非常に恵まれた環境。

基本給とボーナス

基本給は30後半で頭打ち。半期ごとに個人のランク付けが行われ、昇降格とボーナス額が決定する。役職で基本給のテーブルが大きく異なるため、役職が付かない限り大幅なベースのアップはない。なお、役職は支店長以下、課長、副課長、係長、主任があるが、副課長と係長はあまりおらず、どの支店も平社員が大半を占める組織だと思えば間違いない。また、低迷支店と優秀支店ではボーナスと決算賞与で年収100万円以上は違うので、配属支店の成績次第で、同期入社の社員と年収で数百万円の差がつく場合もある。なお、福利厚生としては、リロクラブの福利厚生倶楽部に加入している。

課長、支店長クラスの年収

管理職の給料は課長クラスであれば、担当者と同じ歩合制であり、部下の実績に応じて年収が左右される。その為、できない部下が多い管理職は担当よりも給料が少ないこともある。ただ、課長職も給料は青天井のため、稼げば稼ぐだけ給料は上がる。ちなみに、支店長クラスは年俸制。ただ、それだけで年収1000万円以上あり、さらに支店の成績によって加算給がある為、支店長クラスになれば、安定して2000万円は稼げる。役員になればストックオプションも支給されるので、生涯賃金はかなり高くなるのは間違いない。


技術職員の年収

技術職も業務量成果主義であるが、年配の技術職員は元管理職でお荷物社員のような場合が多い。一方で定年間近でもバリバリの主力社員もいて、主力社員は評価も高く給与の差は歴然。主力社員は定年間近であったとしても、年収1000万円を越える。

大東建託の仕事の実態

契約を取れば天国・取れなければ地獄の会社

大東建託ではプロパー社員とかキャリア採用社員とか関係なしに、契約が取れさえすれば天国の会社。朝から晩まで働く事はざらで、家庭がある人はきつい環境である。逆に独身でコンスタントに契約が取れている人は、不自由な暮らしはなく、平社員でも年収で1000万円以上を稼いでいる人は多い。「大東建託の社員は人の2倍働いて3倍の給料を持ち帰る」という言葉があるように、中には年収3000万円プレイヤーも存在しており、タワーマンションで絵に描いたような贅沢な生活をしている人もいるが、反対に6ヶ月以上成績が上がっていない人は締め付けが始まり、居場所が無くなってくる。営業で一旗上げたい人は一度入社を進めるが、他の営業会社で実績を作ってきた中途採用者でも、この会社ではあまり通用してないことには留意すべき。

体育会系の企業文化

企業の文化としては体育会系そのもの。声出し、駆け足移動、巷で話題の軍隊式新卒研修と、ブラックな体育会系企業でイメージするものは大体ある。目標を達成できなければ休みを一切取ることができず、むしろ休みを主張すれば抑え込まれる。いいお客様が出るまでは休むな、という考え方。会社としては36協定を守るように指示はしているが、現場は本社から求められる数字を作らなければならないので、残業時間の証拠が形が残らぬよう、社用車ではなく自身の車を使って深夜まで業務をしている。

トップダウンの組織体制

組織体制は基本トップダウン。店舗ごとに支店長の性格・やり方がそこの雰囲気を大きく左右するため、いい店舗に行けば風通しはいいが、大抵の店舗は空気が重い。表向きは休日取得を促進しているように見せているが、実際は、営業の休日は週1日の店舗がほとんど。休日でも社用携帯は持ち歩かなければいけない為、外出先からいきなり休日出社ということは多々あり。サービス残業は月30~60時間が当たり前。店舗によっては、スポーツ大会やお花見等もあり、会社行事が盛んに行われる。

自殺も起こる営業の文化

建築営業は、ほぼ休み無し。会社ルールでは週1回の休みということにはなっているが、実際はそれ以下であり、末端の社員は疲弊。また、数字の結果を出せない社員は上司にきつく叱られるため、退職理由の多くは精神的理由が最多。社会人経験の浅い若手社員の中には、重度に心を病んでしまう社員も多く、上司に追い込まれた新入社員が自殺した事件は話題になった。入社して1週間もしないで辞めていく社員すらおり、すぐに辞めなくても契約が取れなければ、1年を目途に辞めていく。一年中転職サイトで社員募集をしており、これが大東建託の離職率の高さを表している。営業社員が、毎月大量入社して毎月大量退職する会社。

「大東十則」から「私たちの約束」へ

つい最近まで「大東十則」が存在していた。「取り組んだら放すな。殺されても放すな。目的完遂までは」といった10ヵ条からなる「電通鬼十則」とほぼ同じ内容で、朝礼で読み上げていた。だが、電通問題が起きてすぐに「大東十則」は廃止され、「私たちの約束」という言葉に変わった。